この記事では「名古屋大学の授業ってどんなものがあるのだろう?」「自分の興味のある
学部の授業ってどんなものだろう?」そんな皆さんの疑問にお答えします!
1.科目の種類
名大の授業は1限から5限まであります。科目の種類は、大きく分けて以下の4つがあります。
- 基礎科目 ~何事も最初が肝心~
文字通り「基礎」を勉強します。専門的内容の土台となる大事な部分なので、学ぶべき授業数はどの学部でも多いです。高校の授業の延長のようなものもあり、文系でも理系の内容を、理系でも文系の内容を学ぶことがあります。
- 言語科目 ~新たな言語を習得する~
名大では英語と第二外国語を勉強することになります。第二外国語は、ドイツ語、フランス語、中国語、朝鮮・韓国語、スペイン語、ロシア語の中から 1 つ選択して学びます(留学生の方は日本語も選択できます)。
- 専門科目 ~分野を究める~
学部・学科の専門的な内容を勉強します。1 年次は少ないですが、学年が上がるにつれて専門科目が授業の大部分を占めるようになっていきます。自分が専攻している学部の授業はもちろん、理系の先生が文系に向けた授業や他学部でも受講ができる開放科目もあり、学部を越えた学習ができることも名古屋大学の魅力です。
2.授業の種類
授業の種類だけでは想像もつきませんよね。名大生に受講しておもしろかった授業について聞いてみたので、見ていきましょう!
※2020年度以前の授業を参考に作成しています。
※授業は一例です。シラバス等の変更により授業内容が変更になる可能性があります。
-
○文系編
- 人文学入門I~IV 【文学部専門科目】
文学部のすべての専攻の授業が体験できるオムニバス形式(※)の講義です。自分に関係ないと思っている専攻でも、この授業をきっかけに視野が広がる、という話をよく聞きます。人文学入門IIでは特にインド哲学の授業が面白く人気です。この授業が理由でインド哲学に進む人が増えたといううわさもあるほどです。
※オムニバス形式の講義とは一回、もしくは複数回ごとに先生が変わる講義のことです。幅広い知識を得ることが出来ます。
- 社会学実習【文学部専門科目】
決まっている調査対象に対して、問題意識をもとに問いと仮説をたて、実際にインタビュー等の調査を行い、仮説を検証します。調査の結果や考察はいくつかの大学が集まる交流の場で報告したうえ、最終的に 10 ページ以上の報告書にまとめます。
- フランス語【全学基礎科目】
ネイティブの先生の話すフランス語を勉強できます。先生は気さくな方で、授業以外でも楽しいお喋りができました。授業中は会話が多く、他の学生と一対一で会話をしたこともあります。
- 情報の挑戦者・開拓者たち 【情報学部専門科目】
情報学を現在の研究や職業に用いている人のお話を聞きます。また、前回の講義を受けた、特定のテーマに関するプレゼンテーションを班で発表します。そして、それに関して皆で質問、議論し合うことで理解を深めます。
- 現代日本の司法 【法学部専門科目】
1年生の最初に受ける授業であり、弁護士や検事、裁判官の仕事や法律の基礎について学びます。実際に裁判傍聴に行ったり、現役の検察官の話を聞いたりすることができるなど貴重な機会がたくさんある授業です。
- 比較教育論 【基礎科目】
毎回異なる国の教育事情について現地のテレビ番組(和訳がないことが多い)を見ながら学びます。その国ならではの教育問題がピックアップされるので日本との違いに衝撃を受けました。最後のレポートでは教育についてならば何を書いてもいいとのことです。
-
○理系編
- 工学概論第1 【工学部専門科目】
名大工学部を卒業した先輩達が講演しに来てくれます。今学んでいることがどう社会に生かされるのか、社会で求められる人材になるために今何をすべきかなど、たくさんのことを伝えてくれます。
- 資源生物科学実験実習【農学部専門科目】
資源生物学科の授業で、週に 1 度、附属農場で農場実習があります。さまざまな農作業を実際に体験することができます。講義と現場をつなげて農業に対する考えを深めることができます。
- 都市の文明と歴史【工学部専門科目】
環境土木建築学科の授業で、都市や交通の歴史を学びます。日本の平安京、平城京の特徴、相違点や、城下町の変遷、ヨーロッパの都市の変遷や交通の発達の歴史などを学びます。工学部なのに歴史を学ぶのが特徴的だと思います。
- 作業学I実習 【医学部保健学科専門科目】
作業療法学専攻の授業で、作業療法でよく使われる革細工の授業です。コインケースやお花などの作品を作りながら、作業療法でどう生かされるかを学びます。革細工の専門の先生に来てもらい、本格的な作品を作ることができ、作品は持ち帰ることができます。
- 機械航空宇宙工学序論 【工学部専門科目】
機械・航空工学科の授業で、この講義では、1年生のうちから、現代のロボット産業についてのよく知ることができます。僕は「ガンダムを作りたい」という漠然とした理由で入りましたが、それに限りなく近い話を1年のうちから聞かせてもらえました。様々なロボットの話も聞かせてもらえるので、大学に入ってから初めて機械航空宇宙工学を学ぶのにとても適しており、この講義を通して、将来やりたい事や研究室でしたい事を見つける助けにもなります。また、世界的な視野で日本の機械航空宇宙工学産業を見つめるので、自分の視野も広がり、日本の現状だけでなく諸外国の現状も把握できます。
3.もっと気になる!という方へ
「名大の授業」というサイトで、一部の授業に使われるスライドや資料が公開されています。全ての学部のものがありますので、興味のある方はぜひこちらからご覧ください(外部サイトへ移動します)。関心のある分野の授業が見つかるかもしれません!
いかがでしたか?大学の授業の雰囲気を少しでもつかんで頂けたら幸いです。